日清食品、海辺に廃棄のプラスチックごみをリサイクルし素材の一部に使ったパレットを国内初導入へ

日清食品、海辺に廃棄のプラスチックごみをリサイクルし素材の一部に使ったパレットを国内初導入へ

岐阜プラスチック工業製、11月から順次活用

日清食品は10月18日、海辺などに廃棄されたプラスチックごみをリサイクルして素材の一部に活用したプラスチックパレットを国内企業で初めて導入すると発表した。

近年社会問題化している、海中や海辺に捨てられた海洋プラスチックへの対応を強化するのが狙い。今年11月から順次、物流現場で使用を始める。

日清食品グループは、環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」の中で、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に向け、製品の輸送・保管に使用しているプラスチックパレットを、リサイクル素材を活用したものへと切り替えている。2030年までに全数の切り替えを完了する計画を打ち出している。

海へ流れ出る前に海辺などで回収されたプラスチックごみ (オーシャン・バウンド・プラスチック) を素材の一部に活用したパレットの使用を開始。環境負荷の低減をさらに徹底する。

パレットは岐阜プラスチック工業製でサイズが1000ミリメートル×1200ミリメートル×130ミリメートル。重量は13キログラム。素材の一部にオーシャン・バウンド・プラスチックを使用し、環境省のプラスチックごみ削減キャンペーンのスローガン「プラスチック・スマート」のロゴを印字している。


パレットとリサイクルの概要


プラスチック・スマートのロゴ


「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」のロゴ(いずれも日清食品提供)

(藤原秀行)

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