みずほ銀と連携、宅配運賃12%割引や「ちょうどチャージ」機能提供し利便性向上
ヤマト運輸は9月5日、スマートフォン対応の新たな決済サービス「にゃんPay(にゃんぺい)」を9月12日から「ヤマト運輸公式アプリ」に追加すると発表した。銀行口座からアプリに2万円まで入金することが可能で、宅配料金の決済などに使える。利用に際しては、同社の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」への登録が必要。
近年、個人の決済手段として、クレジットカードやデビットカードに加え、電子マネーや二次元バーコード決済など、キャッシュレス決済が普及しているのに対応。クロネコメンバーズ向けに割引サービスの提供や一層の利便性向上を図る。
新決済サービスはみずほ銀行のハウスコイン(特定の範囲内で使えるデジタル通貨)を活用しており、全国の金融機関と接続した安心安全なキャッシュレス決済を提供する。
にゃんPayを宅配の荷物発送時に利用すると、運賃から12%割引する。また、「ちょうどチャージ」機能を事前に設定しておくと、残高不足時に登録済みの金融機関口座から、不足金額のみ自動チャージ(500円以上は1円単位)されるため、チャージ金額を余すことなく使い切ることが可能。全国140以上の金融機関に対応する。
金融機関口座の登録時に各金融機関サイトでの認証手続きに加え、にゃんPay独自の多要素認証(MFA)を活用。他人による不正なアカウント開設・金融機関口座の登録を防ぐ。また、銀行業務や決済サービスで培った不正監視のノウハウを持つみずほ銀行がモニタリングし、不正を検知した場合は利用停止処置を取るなど、被害の未然防止・拡大防止を図る。
にゃんPay画面イメージ:ヤマト運輸公式アプリ(いずれもプレスリリースより引用)
「にゃんPay」概要
サービス名称 | にゃんPay(にゃんぺい) |
サービス提供者 | 株式会社みずほ銀行 |
利用方法 | クロネコメンバーズ会員かつ、ヤマト運輸公式アプリから「にゃんPay」を新規登録(無料) |
利用できる商品・サービス | 宅急便の運賃、包装資材の料金など |
利用できる場所 | ヤマト運輸直営店、セールスドライバーによる集荷時 |
残高上限額 | 20,000円 |
支払い・チャージ上限額 | 1日当たり20,000円 |
チャージ方法 | 全国140以上の金融機関口座 |
支払い・チャージ手数料 | 無料 |
(藤原秀行)