日本郵便、まず首都圏など8都府県・15カ所で順次スタート
日本郵便は10月18日、郵便物の差し入れ口の厚さを従来の2倍程度に広げた新型ポストを設置すると発表した。
ECやフリーマーケット市場の拡大に伴い、レターパックなどで厚みのある荷物を送るケースが増えているのに対応。これまではおおむね厚さ3センチメートル以内のものが投函可能だったが、新たに7センチメートル以内まで入れられるようにする。
東京・東大井の「品川郵便局」に設置した新型ポスト。左側は従来通りの厚さがおおむね3センチメートル以内、
右は新たに厚さ7センチメートル以内まで差し出せるようになっている
郵便局の窓口に行かなくても従来以上に大型の荷物をポストで投函できるようにし、新型コロナウイルスの感染拡大で高まっている「非接触・非対面」の発送ニーズに応える狙いもある。
日本郵便は同日、東京都品川区東大井の「品川郵便局」前に設置した新型ポストをメディアに公開した。より厚みのある荷物を投函できる方の差し入れ口にはカバーを取り付けるなどして、腕を差し込んで中の郵便物を不正に取り出せないよう配慮している。
同郵便局を含め、東京と千葉、埼玉、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫の8都府県・15カ所でまずスタートし、利用状況などを見極めながら順次、他のエリアに拡大していくことを検討する。
新たな差し出し口への投函のデモの様子
(藤原秀行)