宮崎地盤のソラシドエア、「空陸一貫高速小口貨物輸送」を法人・事業主向けに10月27日開始

宮崎地盤のソラシドエア、「空陸一貫高速小口貨物輸送」を法人・事業主向けに10月27日開始

個人も11月スタート、県産品を首都圏でアピール図る

九州を地盤とするソラシドエア(宮崎市)と不動産運用を手掛けるいちご、宮崎市内でショッピングセンターを運営する宮交シティは10月19日、航空輸送と陸送を組み合わせた「空陸一貫高速小口貨物輸送事業」を法人・個人事業主向けに同27日始めると発表した。個人向けも11月1日にスタートする予定。

サービス名は「ソラチョク便」で、第1便はソラシドエア58便で宮崎空港を午後零時55分発、羽田空港に午後2時40分到着予定。宮崎市内で引き受けた荷物を当日中に首都圏の指定地域へ届ける。陸送もソラシドエアの社員が担う。

宮崎の生鮮食品などを首都圏に届け、魅力をアピールしたい考え。新型コロナウイルスの感染拡大で旅客需要が落ち込んでいるため、貨物輸送を新たな収益源にしたいとの思惑もある。

事業開始に当たり、3社の共同企画として、いちごが東京都内に保有しているホテルで、宮交シティからソラシドエアが運ぶ宮崎産の新鮮な食材をランチやディナーで提供する。

空輸の際は、宮崎発祥の旭化成が手掛ける生鮮品輸送容器「Fresh Logi(フレッシュロジ)ボックス」を活用。容器内の温度や湿度などを詳細に監視し、異常があればすぐに対応できるようにする。

いちごは22年1月をめどに宮交シティ運営のショッピングセンター内に宮崎県産品を取り扱う専門ショップを、22年5月をめどに神奈川県横須賀市で同県産品を販売する専門ショップをそれぞれオープンする予定。相互のショップにはソラシドエアの同事業を生かし、特産品を互いに送って販売、振興を図る予定。

(藤原秀行)※イメージ写真はソラシドエア提供

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