物流施設の一部を地域住民に提供へ
ESRは10月20日、大阪府藤井寺市の物流施設「レッドウッド藤井寺ディストリビューションセンター(DC)」に関し、災害発生時に施設や敷地の一部を地域住民に一時避難施設として提供することを盛り込んだ協力協定を地元の藤井寺、松原両市と締結したと発表した。
藤井寺DCは敷地の一部が松原市にまたがっているため、両市とそれぞれ協定を結んだ。
藤井寺DCは2017年3月に竣工した。地上5階建て、敷地面積は8万2744平方メートル、延べ床面積は17万7514平方メートルに及ぶ。現在はアマゾンジャパンや日本通運など9社が入居、従業員数は約1000人に達している。
耐震構造を採用し、非常用自家発電設備を2基導入済み。停電時でも防災センターや荷物用エレベーター、トイレなどを最大38時間使えるよう設計している。防災機能が高いため、地震や豪雨などの際はラウンジや託児所といった部分を開放する計画。
「藤井寺DC」の全景
協定を締結した藤井寺市の岡田一樹市長(中央)とESRの松波秀明取締役(右)、大阪オフィス統括の井上太朗氏
ESRの松波取締役らと協定を締結した松原市の澤井宏文市長(左)
藤井寺DCは津堂遺跡の跡地で開発されたため、1階エントランスホールに建設前の発掘調査で出土した遺物などを展示、同遺跡を紹介している
敷地内の除草で大活躍、従業員の癒しのマスコットになっているヤギ3頭(いずれもESR提供)
(藤原秀行)