日本GLP、神奈川・相模原の巨大物流施設開発「アルファリンク」で最後の4棟目着工

日本GLP、神奈川・相模原の巨大物流施設開発「アルファリンク」で最後の4棟目着工

9万平方メートル、23年5月竣工予定

日本GLPは11月4日、神奈川県相模原市で新たな物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)相模原2」の起工式を同日、現地で開催したと発表した。

同社は相模原市で約29万4500平方メートルの敷地内に先進的な物流施設を計4棟、総延べ床面積約67万3400平方メートル開発する独自のプロジェクト「ALFALINK」を進めており、「相模原2」は最後の着工となる。マルチテナント型としては9月に竣工した、4棟の中で最大規模の33万1343平方メートルに上る「GLP ALFALINK相模原1」に続いて2棟目。

「相模原2」は免震・PC造の地上6階建て、延べ床面積は約9万平方メートルを計画しており、完成は2023年5月の予定。


「相模原2」の完成イメージ

倉庫エリアの防火区画を全てシャッターとし、レイアウトや動線、マテハン設備の導入に対して高い柔軟性を確保する。工場用途や冷凍冷蔵に対応できる仕様の区画も備え、様々な用途と多様な業種の需要に対応できるようにする。

入居企業の従業員が不在の際でも荷物を格納できる置き配バース(セキュリティを確保したバース区画)を各階に設け、荷受け・荷待ち時間の短縮と輸送コストの削減を図る。

「相模原1」と同じく顔認証による入館システムを取り入れ、高いセキュリティレベルを確保。カフェやラウンジ、休憩所のほか、「GLP ALFALINK 相模原」全体で利用できる共用棟「リング」につながるブリッジを設け、共用棟を活用するなど従業員の快適性向上や雇用安定を目指すとともに、人々の交流や新たなビジネスの創出を促す。

太陽光発電を設置の上、自家利用を予定しており、再生エネルギーの利用を推進。BCP対策として、免震構造や72時間の非常用電源、井水の再利用を展開。災害の際には地域住民が避難できるようにする。

新たな試みとして倉庫内での実際のオペレーションを見せ、開かれた物流施設を体現するガラス張りのショールームとしての区画も整備する予定。ALFALINKが掲げるコンセプトの1つ「Open Hub(物流をもっとオープンに)」を入居企業と協力して体現する構想。

「相模原2」にはファシリティマネジメント会社やバス会社の営業所がオフィススペースに入居することが決定。物流倉庫以外の新たな活用ニーズを取り込む方針だ。


オフィススペースのイメージ


ラウンジスペースのイメージ


カフェスペースのイメージ(いずれも日本GLPプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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