包装資材や物流梱包扱うのむら産業・清川代表取締役、「脱プラスチック」で紙の緩衝材自動製造機などに注力と表明

包装資材や物流梱包扱うのむら産業・清川代表取締役、「脱プラスチック」で紙の緩衝材自動製造機などに注力と表明

通販利用増で安定成長見込めると展望、タイで事業拡大目指す

業務用米袋などの包装資材や自動封函機などの物流梱包を扱うのむら産業(東京都東久留米市)は11月10日、東京証券取引所ジャスダック市場へ12月2日付で上場するのを前に、オンラインで会社説明会を開催した。

清川悦男代表取締役は、事業の柱に据えている包装資材と物流梱包に関し、脱プラスチックの動きやEC市場成長に伴う宅配便の取り扱い増加などが追い風になり、いずれの領域も引き続き安定的な成長が見込めると展望。

加えて、包装資材は西日本エリアでの売り上げ拡大やM&Aの検討、バイオマス素材を使ったりプラスチックを減らしたりした環境配慮型製品の拡販などに努める方針を示した。同時に、海外展開としてタイで事業拡大を目指す意向も表明した。

また、物流梱包は脱プラスチックの潮流を踏まえ、紙の緩衝材自動製造機やガムテープ操出し機など紙領域の製品に注力する姿勢をアピール。「SDGs(国連の持続可能な成長目標)に取り組む製品の取り扱いと顧客への提案を積極的に行う」と述べた。

清川氏は、粒状の物を入れる包装を長年手掛けてきたノウハウを米穀以外の新市場に横展開していく方針を強調。一例として、製造業の工場間輸送の際の袋詰めに同社の包装資材を提供していることを明らかにした。

(藤原秀行)

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