キリングループロジ、広島市で2400坪の新物流拠点開設

キリングループロジ、広島市で2400坪の新物流拠点開設

ビール製品配送距離を6~9割短縮し災害リスクにも対応、ドライバーの拘束時間半減へ

キリングループロジスティクス(KGL)は11月15日、広島市安佐南区で新たな物流拠点「キリンビール広島西風新都センター」を開設したと発表した。11月19日に出荷を開始する。

職住一体型ニュータウン「西風新都セントラルシティ」の産業用地内に立地し、東部ネットワークが利用している倉庫の2、3階部分約2400坪を活用。キリンビール製品を取り扱う。

KGLは開示していないが、CBREグローバルインベスターズの運用するファンドが出資し、GLRインベストメントが開発やリーシングなどアセットマネジメント業務を担っている物件「CBRE IM 広島」。

従来、広島エリアへのキリンビール商品出荷はキリンビール岡山工場がメーンで担ってきたが、輸送距離が片道約200キロメートルに及び、トラックドライバーの拘束時間が長いのが難点だった。災害発生時には道路寸断による配送遅延が生じるリスクも抱えていた。

新センターを活用することで、広島近郊の配送先までの距離を6~9割程度短縮できるほか、ドライバーの拘束時間もおよそ半減できる見通し。災害リスクへの対応強化にもつなげられると見込む。


新拠点が入る物流施設(KGL提供)

(藤原秀行)

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