2カ月の短期間で実現
Terra Drone(テラドローン)は11月17日、グループ会社でベルギーのユニフライが、サウジアラビアで進行中の巨大スマートシティプロジェクト「NEOM」に参加し、ドローン無人運航システム(UTM)の開発実装を2カ月の短期間で実現したと発表した。
NEOMはサウジアラビアが同国北西部の紅海・アカバ湾沿岸に再生可能エネルギーを動力源とする2万6500平方キロメートルの都市を建設するプロジェクト。同国が2030年をターゲットに進める経済多角化事業の一環に位置付けている。監督は同国ムハンマド・サルマン皇太子をトップに据える特別機関で、操業は政府ファンドが担い、国内外から巨額の投資を集めている。
ユニフライはドイツ、カナダ、スペインなど欧米諸国のドローン運航管理システムを開発してきた実績を持つ。NEOMでは輸送サービスなどのインフラ構築の一端を担う。短期間のUTM開発実装を実現し、25年を第1段階の目標に設定しているNEOMプロジェクトに貢献した。
ドローン運航管理システムの開発は国家単位で行われる入札案件が中心だったが、今後はより細かい地域や都市レベルの案件が増加していくことが予想されている。ユニフライは今後も開発・運用実績を蓄積することを目指す。
(藤原秀行)※ロゴマークはTerra Drone提供