MR使い、顧客がロボットなどの利用イメージをより精緻に体験可能
アルプス物流グループの流通サービスは12月16日、椿本チエイン傘下でエンジニアリング事業などを展開している椿本マシナリーと共同で、新たな物流サービスや機器の開発を担う共創開発拠点と位置付けるラボ施設「KISAI BASE」を、流通サービスの「騎西物流センター」(埼玉県加須市)内に開設したと発表した。広さは297平方メートル。
椿本マシナリーは流通サービスの同センターで、330台の小型無人搬送ロボット(AGV)を活用した出荷などの業務自動化システム「T-Carry system」(特許出願中)を提供するなど、両社はこれまでにも協力関係にある。
KISAI BASEを拠点にして、両社の様々な知見とノウハウを生かし、メーカーにとらわれず最適なマテハン機器やシステムを顧客へ提案できるようにする。倉庫運用管理システム(WES)と各メーカー機器を組み合わせたシミュレーションも提供する。
MR(複合現実)の技術を駆使し、AGVの搬送スピードなどを実感できるようにしている。現実空間にホログラムを合成するため、VR(仮想現実)よりもリアリティのある体験が可能という。レイアウト変更や他機器との組み合わせなどもKISAI BASE内で確認できる。
(藤原秀行)