エネルギー資源価格下落で市況悪化し業績低迷、特別損失170億円計上予定
川崎汽船は12月17日、ノルウェーで海洋資源開発向けに資材・燃料の輸送などをサポートするオフショア支援船事業を手掛ける100%子会社のK LINE OFFSHORE AS(KOAS)を清算すると発表した。
2022年3月期の第4四半期中に保有する船舶を売却した上で、23年3月期の上半期をめどに清算する。
KOASは2007年、北海で石油ガス鉱区向けの作業需要が見込めるとして設立。しかし、エネルギー資源価格下落による市況悪化で業績が低迷していた。今後も経営状況の好転が見込みづらいとして清算に踏み切る。
22年3⽉期の連結決算で固定資産の譲渡損約130億円とその他の関係会社整理損失引当⾦繰⼊額など約40億円の計約170億円を特別損失として計上する予定。業績予想自体は影響を織り込み済みとして変更しない。
(藤原秀行)