EVトラックユーザーに再生可能エネルギー由来電力など利用働き掛け
オリックスと三菱ふそうトラック・バスは12月27日、環境配慮型電力の小売事業における顧客紹介領域で業務提携したと発表した。オリックスが同領域で自動車メーカーと提携するのは初めて。
三菱ふそうが展開している量産型EV(電気自動車)小型トラック「eCanter(eキャンター)」を利用する運送事業者向けに、オリックスが再生可能エネルギー由来の電力利用を働き掛ける。
環境省によると、運輸部門のCO2排出量は国内全体の18.5%を占め、EC利用増などで今後もCO2排出量の拡大が見込まれる。トラック車両の電動化に加えて、車両への充電に環境配慮型電力を用いるなど、運送事業者の脱炭素化を連携してサポートする。
オリックスは小売電気事業者として、2009年に電力小売事業を開始。東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、九州電力の供給エリアで主に店舗やオフィスビルなどの特別高圧および高圧電力施設を対象に電力を供給している。顧客の工場や倉庫、店舗などのエネルギー使用状況を把握し、省エネルギー手法の提案から実施までをトータルに支援する省エネルギーサービスにも注力している。
(藤原秀行)