WebKIT求車登録件数、21年度は3年ぶり増加へ

WebKIT求車登録件数、21年度は3年ぶり増加へ

12月まで11カ月連続プラス

全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が1月5日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、2021年12月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比30.8%増の17万81だった。

2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から11カ月続けてプラスとなった。

新型コロナウイルスの感染拡大で激減してからの回復傾向が鮮明となっており、情報件数自体もコロナ禍前の19年12月の水準(13万9570)を上回った。

21年度の累計(4~12月)は96万38件に達し、20年度実績(91万4565件)を超えることが確定。年度ベースでも3年ぶりに増加へ転じる見通しだ。ただ、コロナの変異型「オミクロン型」の感染が国内で急速に広がっており、先行きには不安も残る。

19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が響いた。

一方、12月の求車成約件数は3.5%減の2万3223で、3カ月続けてマイナスを記録した。

12月の成約運賃指数(10年4月=100)は128で、前月からは6ポイント、前年同月からも5ポイントそれぞれ上昇した。指数が上がったのは前月比ベースで2カ月連続、前年同月比では6カ月連続。荷物数の回復が運賃を下支えしているようだ。

(藤原秀行)

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