「非食品」と「食品」、働き方改革につながると期待
薬王堂ホールディングス(HD)は1月31日、子会社で東北6県に358店舗のドラッグストアを展開する薬王堂が、卸と物流業務を委託しているPALTACとサプライチェーン全体のさらなる最適化・効率化を目指し、非食品部門と食品部門が別々に進めていた物流業務を2024年9月から一括で行うと発表した。
PALTACの物流センターにおける荷受けや保管、出荷、店舗への配送をカバーする。
今回、一括物流の対象となる食品は、非食品部門との「管理、出荷、配送」における親和性と生産性を踏まえ、飲料や菓子など温度管理が不要な常温食品から取り組む。
薬王堂は各商品をまとめて納品することにより、配送に要する人手やトラック台数は2~3割減少し、配送費の削減や「ホワイト物流」の推進などにつながると予想。配送回数の減少に伴い、店舗の荷受け回数が減少することに加えて、現在は非食品で行っているカテゴリ納品を食品にも導入。陳列作業が減り、働き方改革にもつながると考えている。
薬王堂とPALTACは、サプライチェーン全体の最適化・効率化が持続可能な社会の構築につながるとの考えを共有し、以前から共同で取り組みを展開。2020年7月には「キャリーを活用した一貫ユニットロード化」が、経済産業省が事務局を務める製・配・販連携協議会「サプライチェーンイノベーション大賞」の大賞に選ばれた。
(画像は薬王堂HD提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)