20年の2割増から一転、ヤマトの攻勢と対照的
日本郵便が1月31日発表した郵便物・荷物の引受物数実績によると、2021年の暦年ベースでは、荷物のうち宅配の「ゆうパック」は10.9%減の7543万3400個だった。
20年の15.7%増(8462万4400個)から一転して前年割れとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「巣ごもり需要」が盛り上がった影響で利用が急速に伸びた反動が出ている。
ゆうパックの中でも特に小型荷物に特化し、ECの商品発送に多く使われている「ゆうパケット」は18.2%減の3170万5700個。20年の23.9%増(3875万6100個)と対照的な動きとなった。
同じく住戸のポストに入る小型荷物向けの「ネコポス」が好調なヤマト運輸と明暗が分かれており、ネコポスの料金値下げなどの攻勢に苦戦している格好だ。
郵便物は1.2%減の10億2111万7400個だった。
21年12月の単月ベースでも、ゆうパックは5.8%減の1020万5400個で9カ月連続マイナス、ゆうパケットも6.3%減の367万3400個で12カ月連続のマイナスだった。
(藤原秀行)