冨山氏やDeNA・南場会長ら参加、投資促進など検討へ
政府は2月21日、総合科学技術・イノベーション会議の下で、スタートアップ企業の成長支援策を検討する「イノベーション・エコシステム専門調査会」(会長・上山隆大総合科学技術・イノベーション会議常勤議員)の初会合を開催した。
上山会長に加え、日本航空(JAL)やダイエーなどの経営再建を担ってきた冨山和彦経営共創基盤IPGIグループ会長、南場智子ディー・エヌ・エー(DeNA)会長、網川明美ビースポーク社長ら起業経験者、有識者の専門委員8人で構成。今年5月をめどに報告書を策定する。
専門調査会は今後、海外に比べてスタートアップ企業に投資資金が集まりにくい日本の現状を変えるための方策を検討。上場前のスタートアップ企業株式をより取引しやすくする環境の整備などが議題になるとみられる。
岸田文雄首相は今年1月、スタートアップ企業支援のための今後5カ年間の行動計画策定を表明するなど、経済成長のためスタートアップ企業が活躍できる環境整備に注力する姿勢を示している。
(藤原秀行)