ECなど荷物受託、都内への即日配送など視野に
CBcloudは2月28日、埼玉県川口市で初の自社物流倉庫「CBcloud川口デポ」を3月1日に開設すると発表した。
3階建て倉庫の最上階のワンフロア延べ1027坪(約3400平方メートル)を活用。庫内の仕分けなどの業務は3PL事業者に委託している。
東京都心に近いエリアに倉庫を構え、商品を保管するDC(在庫型)と迅速に仕分けするTC(通過型)の両方の機能を持たせる計画。ECなどの荷物を受け入れて配送先別に仕分け、荷物と運び手をマッチングして多様な物流需要に対応するサービス「PickGo」の登録ドライバーが配送を担う。
都内23区を対象としたEC商品の即日配送のほか、リコール品回収などの静脈物流といった多様なニーズに対応できるようにする。
東京都内の本社で2月28日、今後の事業戦略などに関する記者会見を開催したCBcloudの松本隆一CEO(最高経営責任者)は「以前は荷物に対して車をご提供することにとどまっていたが、当社の宅配効率化システムなども組み合わせ、一気通貫でサービスを提供できるようになる」と川口デポ開設の狙いを強調。今後も物流サービスのインフラ強化へ自社倉庫の開設に意欲を見せた。
また、宅配に関しては大手と補完する関係を確立していきたいとの考えを語った。
川口デポが入る倉庫の外観と内部(CBcloud提供)
「CBcloud川口デポ」概要
物件名:弥平小原倉庫
所在地:埼玉県川口市弥平3-12-6
フロア数:3階(延べ1,027坪)
事業内容:DCセンター/TC配送デポ
アクセス:首都高川口線 新郷ICより6分
(藤原秀行)