EC利用ハードル下げ、コロナ禍で売り上げ減の水産業者販路開拓を支援
フリーマーケットサービス大手メルカリグループのソウゾウは3月7日、メルカリのウェブサイト内に出店、商品販売が可能なeコマース支援プラットフォーム「メルカリShops(メルカリショップス)」で同日、水産業者のECによる販路拡大を支援するため、国内の主要EC初となるクール便のサイズ別全国一律価格(伊豆諸島、小笠原諸島を除く)を活用した配送サービス「クールメルカリ便」の提供を開始すると発表した。メルカリShops限定機能となる。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外食の利用減などの影響で、水産業者は卸先の減少に直面。メルカリShopsに出店している水産業者の中にも、飲食店が休業に追い込まれたり、全国の物産展が中止せざるを得なくなったりしたために売上が減少しているケースが相次いでいる。
また、消費者向け調査では、魚や水産物をECで購入した経験がある人は約2割にとどまり、オンラインで水産物を買う習慣が浸透していない一方、購入時には産地にこだわりたいニーズがあることが判明。これまでEC販売を行っていなかった水産事業者が新たな販路拡大の手法としてECサイトに注目している。クールメルカリ便はそうした動きを支援するのが狙いだ。
ECでの魚(水産物)に関する実態・意識調査
調査概要
調査時期:2022年2月2~4日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20〜60代男女1000人
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入
クールメルカリ便の配送は、ヤマト運輸が提供する「クール宅急便」を利用。クールメルカリ便の提供に合わせて、日本各地の水産業者10店舗から14商品(約560セット)の提供を受け、約5500円(送料込み)の水産物を500円で販売する期間限定のキャンペーンを実施。同キャンペーンは3月7日の「魚の日」に合わせて全国の水産物を自宅で楽しめる機会を提供し、水産業界を盛り上げることを目的としている。
「クールメルカリ便」の特徴
1. サイズ別全国一律料金、送料最大59%オフ
配送先が日本のどこでもサイズ別全国一律の料金で配送できるため、購入者の住所を気にすることなく商品価格を設定可能。
2. 宛名書き不要
配送用のQRコードを生成し、宛名書きや会計が不要。
3. 配送状況が見られる
発送通知後、メルカリアプリの取引画面からいつでも配送状況を確認できる。配送番号等の入力も不要。
4. 安心・安全の実名配送
「クールメルカリ便」では食品が発送されることを前提に、購入者が安心・安全に商品を購入できるよう、出店者の情報を記載し配送。
※「らくらくメルカリ便」と異なり匿名配送は不可
5. 集荷可能
ヤマト運輸の営業所全国約3500拠点の発送場所のほか、プラス30円で集荷依頼も可能。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)