アサヒロジスティクス、幹線輸送に特化し作業者負荷軽減する大型ハイブリッド車両を導入

アサヒロジスティクス、幹線輸送に特化し作業者負荷軽減する大型ハイブリッド車両を導入

関東~中部・関西間で4月20日運行開始

アサヒロジスティクスは2月25日、関東と中部・関西地区をつなぐ幹線便「Bies Liner(ビィズ ライナー)」を4月20日から運行するのに併せて、幹線輸送に特化し作業時の体力的な負荷を軽減する装備を採用した同社初の大型ハイブリッド車両を導入したと発表した。3月4日に納車式を開いた。

コンテナ内で商品を移動させる際、ドライバーの作業負荷を減らす「エアロール」を採用。コンテナへの昇降を楽に行えるステップを設置するなどの工夫も凝らしている。

同社は東日本を中心にスーパーマーケットや外食チェーンなどへの店舗配送をメーンで展開している。新規事業として幹線便に取り組み、成長持続を目指す。

幹線便は人材育成制度の1つとして取り組んでいる企業内大学「アサヒ人財育成大学(ALU)」の学習テーマ“当社をより好きになる企画立案と実行”に基づき、社員からの提案によって企画・実現した。幹線便専用車両は燃費向上、環境対策推進、ドライバーの負荷軽減が狙い。

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
幹線便「Bies Liner」専用車両概要
車両規格:10トン AMT車 電動冷凍冷蔵車 2台(日野プロフィアCOOL Hybrid)
導入拠点:アサヒロジスティクス株式会社 小牧営業所
     愛知県小牧市川西1丁目3-1
     日新冷凍運輸株式会社名古屋営業所内2階
運行開始:2022年4月20日(予定)
運行区間:愛知県一宮市~神奈川県厚木市
取り扱い商品:スーパーマーケット向け総菜他

幹線便『Bies Liner』専用車両の主な装備
・前後に吹き出し口がある遠隔監視機能付きの電動冷凍機を設置
(一部を除き前方の一か所の吹き出し口のみ。遠隔監視機能を備えており、デンソーが常にコンディションを把握、故障を未然に防ぐことが可能)

・薄型の新断熱素材を使用し庫内スペースを確保したことにより、3室区分けをしながら、18パレット(1100mm×1100mm)の積載が可能(一般的な大型車両の積載量は16パレット)

・コンテナ内で商品を移動させる際のドライバーへの負担を軽減する「エアロール」を採用

・後部扉開放時のストッパーは、スライド方式を新たに採用し、軽い力で強いホールド感を実現し、万が一の外れ等の事故を防止。

・コンテナへの昇降を楽に行えるステップを設置

・運転中の負荷を減らす12速AMT

・後部扉を4枚に分割することで、ドックシェルター間が狭小であっても、スムーズな接車・開閉が可能

・ラッシングバーは握りやすい形状かつ軽量化。

◇幹線輸送に特化した装備
・前後に吹き出し口がある電動冷凍機を設置し運行途中での積降による温度帯の逆転を考慮
(㈱デンソー社の遠隔監視により、機器異常を検知、また異常兆候を早期に検知することで、故障を未然に防止)

・高床3軸式車両(当社の一般的な車両は低床4軸式車両を使用)
 ・軸数変更により、接地本数が8本から6本に減少、これにより低燃費運行が可能。
 ・総輪エアーサスペンションの導入により、走行時のキャビンへの衝撃を減少させることにより走行時のドライバーの疲労低減
 ・高床車としたことで、座面が通常より高い位置になり、運転中の視界確保、圧迫感を軽減

・薄型新断熱材採用により、コンテナ内長10030㎜を実現
これにより1100mm×1100mmのパレットを18枚積載可能ながら間仕切りで3室管理(3温度帯)での輸送が可能

(画像はアサヒロジスティクス提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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