郵便書簡、折り加工を取りやめへ

郵便書簡、折り加工を取りやめへ

コロナ禍のフリマ利用拡大などで利用増、調達難しく

日本郵便は3月14日、文字を書けるスペースがはがきの3倍ある切手付き封筒兼用の便せん「郵便書簡(ミニレター)」の仕様を変更すると発表した。

封筒に施していた折り加工を取りやめ、開いた状態で販売する。3月下旬をめどに現行仕様の在庫がなくなり次第、新仕様に切り替える。混乱を防ぐため、新仕様には折り方の説明書きを付け加えるという。

郵便書簡は全国の郵便局などで販売しており、印刷した写真のような紙状のものに限って重さ25グラムまでの物を同封することが可能。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うフリーマーケットの利用機会増大などで郵便書簡を使って売れた商品を送るケースが拡大。売り上げは2020年度が前年度比2割増加したという。

郵便書簡の生産は外部企業に委託してきたが、利用増で対応が難しくなり、折り加工ができる企業を見つけられないため、折り加工自体をやめ、より郵便書簡を製造しやすくする。


現行仕様(上)と新仕様(日本郵便プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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