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ラクスル・松本社長、運送業界のデジタル化・オープン化推進を強調

ラクスル・松本社長、運送業界のデジタル化・オープン化推進を強調

新たなプラットフォーム構築に意欲

 ラクスルの松本恭攝社長は1月15日、東京都内で開かれた全国物流ネットワーク協会(全流協)の賀詞交歓会で講演した。2015年12月から手掛けている運送会社と荷主企業のマッチングサービス「ハコベル」の利用が順調に拡大していると成果を強調。

 運送業界は関係者間で情報が断絶しているミスマッチが依然存在していることが課題との見方を示した上で、より幅広く事業者間で運ぶ荷物などの情報を共有、効率的な車両運行を後押しできる新たなプラットフォームを構築し、業界全体のデジタル化や情報のオープン化を推進していきたいとの思いを明らかにした。


講演する松本社長

「運送業界を成長産業にすることが可能」

 松本社長は主力事業として展開している、やはりインターネットを活用してさまざまな印刷会社と連携、割安な印刷を実現するサービス「ラクスル」に触れ、「運送業界は印刷業界と同じく、バリューチェーンが長くステークホルダーが多いとの特性がある」と解説。下請け構造が根強く存在し、関係者間で情報が共有されていないことなどが業務効率化とサービス拡大の妨げになっているとの見方を示した。

 ハコベルはそうした窮状を改善するために始めたと意義を解説。現在は中小規模の運送事業者にとどまらず幹線輸送を担う大型トラックまでカバーしており、サービスを利用している車両台数は4000を超えていると説明。マッチングの成功率は9割を超え、ドライバーの月間売上高は軽貨物で60万円超、一般貨物で120万円超に達しているケースもあると明らかにした。

 サービスを3年間展開してきた経験や、海外でも米国や中国でトラック配車アプリを展開しているベンチャー企業がニーズを着実に獲得している例を踏まえ「運送業界はデジタル化、オープン化することでまだまだ生産性向上と売り上げ拡大のチャンスがある。成長産業にしていくことが可能だ」と前向きな見方を示した。

 併せて、「物流業界は将来も人がいなくなることは全くない。人は引き続き必要とされるが、やり方が大きく変わり生産性が一気に上がっていくのがここ3~5年に米国や中国で起きたことであり、日本でもそういう変化が起きるのではないか。これまでの物流の在り方が進化していくことが起こると考えている」と予測。物流業界の生産性改善への貢献に引き続き注力する姿勢を明示した。

(藤原秀行)

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