本館も一部実施、雑誌・書籍送品物流全体のCO2排出13%削減見込む
取次大手の日本出版販売は4月4日、東京都北区の物流拠点「王子流通センター3号館」で、実質的にCO2排出量がゼロとなる再生可能エネルギー由来の電力を100%導入したと発表した。2021年2月に設置した自家消費用太陽光発電設備と合わせて、完全なCO2フリーの物流センターを実現する。
今回導入したのはトラッキング付・FIT 非化石証書等が付与された実質再生可能エネルギー電気で、バイオマスや太陽光などで生み出している。王子流通センター3号館は年間約150万キロワット時のエネルギーを消費しており、再生可能エネルギー由来の電力を導入することで、約660トンのCO2排出量を削減できると見込む。
王子流通センターは本館と3号館から構成されている。本館でも再生可能エネルギー由来の電力を全体の10%導入する。王子流通センター全体では年間約920トンのCO2排出量削減につなげると試算。同社グループの雑誌・書籍の送品物流(輸送を除く)全体で排出しているCO2の約13%に相当する。
(藤原秀行)