ベンチャーキャピタルなど投資、「レベル4」解禁にらみ事業基盤強化へ
ドローンの安全飛行支援を手掛けるスタートアップ企業のトルビズオンは4月6日、NCBベンチャーキャピタルが運営するNCBベンチャー投資事業有限責任組合、Kips、廣田商事を引き受け先とした第三者割当増資を3月31日付で実施、総額約3600万円を調達したと発表した。
プレシリーズAラウンド(製品リリース初期の段階)で2021年秋に株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOで調達した分と合わせて、累計で約9600万円に達した。
(いずれもトルビズオン提供)
トルビズオンは、土地所有者とドローンユーザーが上空の利用権を取引できるようインターネットで仲介、安全に飛行できる「空の道」を整備する独自サービス「sora:share(ソラシェア)」を展開。ビジネスモデルで特許を取得しており、トルビズオンは空の道の利用者から料金を徴収し、土地所有者には賃借料を支払う仕組み。
政府が22年末をめどに、人口密集地上空でのドローンの目視外飛行(レベル4)を解禁する準備を進めているのを受け、物流などへのドローン活用が進むとみて、調達した資金は事業基盤の強化に充てる。
(藤原秀行)