オーストラリアや香港など6地域の仕向地対象
フェデックス コーポレーション子会社のフェデックス エクスプレスは4月7日、多数小口貨物サービス「フェデックス・インターナショナル・プライオリティ・ダイレクトディストリビューション(IPD)」を改良すると発表した。
アジア太平洋地域から出荷される貨物に関し、オーストラリアや香港など6地域の仕向地への輸送リードタイムを2~4日から1~3 日へ短縮する。
オーストラリアや香港、ニュージーランド、シンガポール、韓国、台湾のユーザーはフェデックスの主要な輸送サービス「フェデックス・インターナショナル・プライオリティ(IP)」と同等の輸送時間のメリットをIPDで追加料金なく享受できる。
IPDはEC事業者をはじめとする企業が製造拠点から1つの仕向国/地域向けの複数の貨物を1つの貨物として一元管理し、輸送プロセスを効率化するのが特徴。一元管理の下とで出荷される貨物は1枚のインボイスで通関手続きを済ませることが可能。フェデックスは仕向地で貨物を開梱し、その国/地域内の複数箇所へ個別に配送する。
サプライチェーン全体の効率化と通関手続きの一元化によって、輸送所要時間を週単位から日単位に短縮。運送業者1社が責任を持って発送元から仕向地までを一貫して管理するため、輸送全体のプロセスが減り、貨物の損失やダメージ、遅延のリスクを減らせると見込む。
(藤原秀行)