親会社開発施設の一角に入居、中四国~関西間の中継拠点に活用も見込む
大和ハウスグループの大和物流は4月26日、大和ハウス工業が開発したマルチテナント型物流施設「DPL兵庫小野」の一部を賃借し、4月15日に新たな物流拠点「兵庫小野物流センター」を開設したと発表した。
地上2階建て、利用面積は9381平方メートル(事務所部分除く)。各階約4700平方メートルの床面積を有している。建物の両面に配置されたトラックバースを使い、入出庫頻度が高くスピーディーな荷さばきが求められる通過型センターとしての運用にも対応可能。
保管や流通加工機能も有する3PL拠点、関西方面で貨物を取り扱う荷主企業向けの中継・2次配送拠点などとして運営、幅広い物流ソリューションを展開する構え。新センター開設に伴い、近隣の兵庫営業所(兵庫県加東市)は事務所を新センター内に移転、旧事務所を閉鎖した。
兵庫小野物流センターが入る物流施設(以下、いずれも大和ハウス工業提供)
新センターはトラックドライバーの労働時間の上限規制が強化、物流需給のひっ迫が懸念される「2024年問題」を前に、労働時間の制約でドライバーが一度に運べる輸送距離が限られるため、在庫の分散化や中継輸送の実施による輸送距離の短縮など、物流センターを活用した物流効率化に対するニーズが高まっているのを考慮した。
大和物流は2021年度に全国で5ヵ所(延べ床面積12万8869平方メートル)の物流センターを開設するなど物流拠点の拡充を加速、荷主企業の物流ネットワークの再構築に対応してきた。今回は兵庫エリアの物流基盤強化を目指す。
山陽自動車道の三木小野ICから約4.3キロメートル、中国自動車道の滝野社ICから約14キロメートルに位置。大阪市内や神戸市内に約1時間でアクセスできる交通利便性が強み。広島市から約270キロメートル、松山市から約300キロメートルで、中四国エリアから関西方面へ貨物を出荷する際の中継拠点としても活用できると見込む。
地図
トラックバース(1階)
名 称 |
大和物流株式会社「兵庫小野物流センター」 |
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所在地 |
兵庫県小野市池尻町字打越629番67 |
当社運用面積 |
9,381.34㎡(2,837.86坪)※事務所部分除く |
構造 |
鉄骨造地上2階建て・低床式 |
床荷重 |
各階1.5t/㎡ |
搬送設備 |
貨物用エレベーター2基(3.5t) |
アクセス |
山陽自動車道「三木小野インターチェンジ」から約1.8km |
最寄り駅 |
神戸電鉄粟生線「市場駅」から約2.0km |
稼働 |
2022年4月15日 |
運営 |
大和物流株式会社 |
物流センターURL:https://www.daiwabutsuryu.co.jp/center/hyogo-ono
(藤原秀行)