住友倉庫、傘下の米海運会社をシンガポールの同業グループに売却

住友倉庫、傘下の米海運会社をシンガポールの同業グループに売却

経営不振受け、180億円上限に

住友倉庫は4月28日、鈴与や富士トランスコーポレーションとの合弁企業J-WeSco(東京都港区芝公園)が、子会社の米海運会社ウエストウッドシッピングラインズを、シンガポールの同業スワイヤーシッピンググループで米国企業のSSPL USに売却すると発表した。

今年6月に発行済みの全株を譲渡する予定。併せて、住友倉庫子会社が保有し、ウエストウッドが借り受けて運航している船舶4隻をスワイヤー側に売却する。株式の譲渡額は1億4500万ドル(約180億円)を上限として今後決定する。

ウエストウッドは港湾運送業の拡大に向け、2011年6月にJ-WeScoを通じて買収した。北米地域からの林産品、日本からの機械などのプロジェクト貨物やコンテナ貨物の輸送を軸に展開してきたが、林産品の取扱量減少に伴って東航コンテナ貨物に依存する割合が高くなり、コンテナ運賃市況低迷で経営不振が続いていたことなどから譲渡を決めた。

(藤原秀行)

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