群馬の長岡運送、食品製造業向けにチルド・フローズン倉庫の稼働開始

群馬の長岡運送、食品製造業向けにチルド・フローズン倉庫の稼働開始

HACCP準拠の管理体制、配送にも対応

群馬を地盤とする長岡運送(同県伊勢崎市)は5月20日、同市内で食品製造業向けにチルド(冷蔵)とフローズン(冷凍)の温度帯に対応した倉庫の稼働を開始したと発表した。

冷蔵倉庫は180坪(約600平方メートル)でC3級(10度以下〜-2度未満)に、冷凍倉庫は200坪(約660平方メートル)でF1級(-20℃以下〜-30℃未満)にそれぞれ対応。冷凍倉庫は1000パレットの格納が可能。

防虫・防鼠、異物混入を防ぐための従業員の着衣対策、衛生ルームへの入室時の手洗い・うがいのシステム化といった衛生ルールは食品製造工場と同等のHACCP(危険度分析による衛生管理)規格に準拠した体制を導入している。

食品のパッケージングや冷凍食品のチルド解凍といった食品流通加工の実績を備えており、レーンの追加・倉庫規模の拡張といった対応も相談を受け付ける。

群馬県は関東近県の12都県の中で最も地震発生率が少なく、工場や物流拠点の立地条件を備えており、商品が1カ所の倉庫に集中している場合は、災害や事故などのリスクに備え分散を推奨している。保管に加え、商品配送にも対応する。

同社は伊勢崎市内に5カ所、計8棟の倉庫を完備し、収容可能面積はトータルで約2650坪(約8700平方メートル)。長岡運送本社が併設された北千木倉庫は3つの棟が連なり、コールドチェーンに対応した4温度帯の倉庫を完備している。倉庫内では電気式のカウンターフォークリフト・リーチフォークリフトを数多く配備し、迅速な作業を実現。冷凍庫の大型ラックは移動式で、より多くの荷物を効率良く格納できるよう配慮している。

(藤原秀行)※写真はいずれも同社提供

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