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【現地取材】ダイフク、6月1日に滋賀のマテハン機器体験型総合展示場「日に新た館」をリニューアルオープン

【現地取材】ダイフク、6月1日に滋賀のマテハン機器体験型総合展示場「日に新た館」をリニューアルオープン

無人搬送車など最新機器お披露目、半導体工場内のバーチャルツアーも新設

ダイフクは5月19日、滋賀県日野町の同社滋賀事業所内にあるマテハン機器の体験型総合展示場「日に新た館」をメディアに公開した。6月1日にリニューアルオープンする。

見学客の質問が多かった無人搬送車(AGV)を中心に最新のシステムや機器54種を新規展示。併せて、需要が急成長している半導体クリーンルーム向け製品を理解しやすいよう、半導体工場内部のバーチャルツアーシアターを新設したのがリニューアルの柱となっている。

同展示場はダイフクが持つ技術・製品のPRや物流改善の提案、一般の人々の物流に対する理解促進などを目的に、1994年開館。同社が設計製造したマテハン機器やシステムに加え、協力企業の物流関連商材も展示している。これまでに世界約90カ国・地域から延べ約50万人が来館した。

来館需要が多く展示内容の全面的な更新が困難だったが、新型コロナウイルス禍により休館を余儀なくされた時期を利用して大規模リニューアルに踏み切った。リニューアル投資額は13億円。


新規展示する無人搬送車の一つ、パレット搬送用のSTR-L。新開発した荷さばきシステムの一部を構成する(ダイフク提供)

「以前は無人搬送車を展示していなかったので、ダイフクは取り扱っていないのかと質問されることもあったが、当社は1980年代には荷の下に潜り込んで輸送する無人搬送車を開発しており、40年に及ぶ開発実績がある」(下代博社長)ことから、荷さばきやピッキングなど各種システムの展示で無人搬送車の露出を強化した。7月には多数の小型無人搬送車が縦横に走行して商品を仕分けるシステムも展示する。

半導体工場向け機器の展示エリアには、半導体工場クリーンルーム内のバーチャルツアーシアターを新設。同社はクリーンルーム内でウエハーを工程間搬送するシステムを開発している。その要となる密閉容器内は、空気中の粒子濃度が目安として手術室の1000分の1になる最高水準の清浄度(クラス1)が求められ、清浄度が下がれば半導体の生産が止まる事態になるため、ウエハーの搬送システムは「半導体工場の血流」(同)と言える。

同社は2022年3月期には、旺盛な半導体向け設備投資需要にけん引され、エレクトロニクス部門の受注高が前年度比80%増の2334億円と、受注高全体の39.6%を占めるまでに成長。半導体工場向け製品の重要度が高まっている。

ただ、クリーンルーム内の見学は他分野の工場と比べても非常に難しく、同社製品の稼働現場を目にする機会がないことから、イメージしやすいようバーチャルツアーを提供。より理解度を深めてもらいたい考えだ。


半導体工場のバーチャルツアー。CGで再現されたクリーンルーム内を、高速輸送される密閉容器の視点から眺める。大画面の映像に合わせた床の振動で臨場感を高めている(ダイフク提供)

(石原達也)

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