乾汽船の監査役2人解任求めたアルファレオの訴訟、東京地裁が棄却

乾汽船の監査役2人解任求めたアルファレオの訴訟、東京地裁が棄却

「請求は正当な理由なし」と判決

乾汽船は5月20日、筆頭株主の投資会社アルファレオホールディングス(HD)が乾汽船の加藤昭久、山田治彦の両監査役を解任するよう東京地裁に求めた訴訟で、同地裁が同日付けで請求を棄却したと発表した。

提訴は昨年7月17日付。一昨年の11月に乾汽船が開催した臨時株主総会で、アルファレオ側が議案にするよう求めていた買収防衛策廃止を取り上げなかったことなどを提訴の理由に挙げていた。

乾汽船によれば、東京地裁は「原告(請求人)の請求はいずれも(正当な)理由がないから棄却する」旨の判決を言い渡したという。加藤氏は6月開催予定の乾汽船定時株主総会で、任期満了により常勤監査役を退任する予定。

アルファレオHDは乾汽船の株式保有比率を3月末時点で4%台まで下げるなど、乾汽船への関与を弱めている。(藤原秀行)

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