伊藤忠とINPEXが日本初、タンクローリー車に再生可能資源由来の燃料活用へ

伊藤忠とINPEXが日本初、タンクローリー車に再生可能資源由来の燃料活用へ

フィンランド企業から調達、石油由来経由比で温室効果ガス排出量9割削減見込む

伊藤忠商事とINPEXは6月7日、陸上輸送への再生可能資源由来燃料の活用で連携すると発表した。

伊藤忠エネクス、INPEXロジスティクスと組み、日本で初めてリニューアブルディーゼル(Renewable Diesel、RD)をタンクローリー車に使う。

RDは伊藤忠が世界最大のリニューアブル燃料メーカー、フィンランドのNeste OYJから調達し、伊藤忠エネクスが供給する。INPEXロジスティクスがRDを北陸・甲信越地方で国産原油や石油製品の輸送を担う18台のタンクローリー車の燃料として用いる。

NesteのRDは廃食油や動物油などを原料に製造され、ライフサイクルアセスメントベースの温室効果ガス排出量が石油由来軽油に比べて約90%削減できるという。主に輸送用トラック・バスなどに使用され、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用できることなどから、既に欧米を中心に広く流通実績を重ねている。

4社はINPEXロジスティクスが保有するタンクローリー車への継続的なRD供給・使用で、陸上輸送分野の脱炭素化に貢献していきたい考え。併せて、INPEXグループが有する北陸・甲信越地方を中心とするネットワークを活用したRDのビジネス展開に向け協働を進める。


リニューアブルディーゼルを使用するタンクローリー(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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