日本GLP出身の塩田氏ら設立のクレド・アセットマネジメント、物流施設開発に参入

日本GLP出身の塩田氏ら設立のクレド・アセットマネジメント、物流施設開発に参入

第1号案件は埼玉・伊奈町で1万㎡、23年10月竣工見込む

不動産の取得、開発、運営、および企業の不動産活用に向けたコンサルティングを行う不動産アセットマネジメント会社のクレド・アセットマネジメント(東京都港区 )は6月9日、物流施設開発に参入すると発表した。

第1号案件として、埼玉県伊奈町で「CREDO桶川伊奈」の開発に着手した。地上4階建て、延床面積は約1万平方メートルを予定しており、2022年内に着工、竣工は2023年10月を見込む。


「CREDO桶川伊奈」の完成イメージと立地エリア(クレド・アセットマネジメント提供)

桶川・上尾エリアでは希少な、1社が専用で利用できる先進的物流施設として開発。圏央道の桶川加納ICから約6.1キロメートル、白岡菖蒲ICから約5.4キロメートルに位置し、首都圏の広域をカバーできる立地と見込む。

工業団地内に位置するため、24時間365日の物流オペレーションも可能。埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)の内宿駅から約1.5キロメートルと徒歩圏内で、周辺の労働人口も比較的多いため、労働力確保の面でも強みがあると期待している。

1階をブレース(筋交い)のない構造にして空間を確保、搬入出のオペレーションを効率化するなど、機能性を重視した設計を採用。事務所や休憩エリアの集約による利便性の向上、自然材の利用など、人と環境に配慮したデザインを採用し、ウェルビーイングな働く環境を提供するとともに環境認証も取得する予定。

マテハンの設置や、倉庫内の温度管理、セキュリティの強化など、テナントの将来的なニーズに対応する各種オプションを準備する。

クレド・アセットマネジメントは2021年、日本GLPで長年物流施設開発に携わってきた塩田徳隆氏らが立ち上げた。中小規模でも大規模マルチテナント型施設と同等かそれ以上のスペックを有し、顧客のニーズをきめ細かく捉えた施設を提供する方針。新規開発から既存施設の取得・リノベーションまで、物流施設のソリューションを幅広く提供する。

既に関東、関西を中心に複数の用地を取得済みか、もしくは取得に向けた具体的な交渉を進めており、積極的に事業展開を図る。

■開発概要
施設名:「CREDO桶川伊奈」
所在地:埼玉県北足立郡伊奈町西小針
交通:圏央道「桶川加納IC」より約6.1km、「白岡菖蒲IC」から約5.4km、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)「内宿駅」から約1.5km
敷地面積:約5,000㎡(約1,513坪)
延床面積:約10,000㎡(約3,025坪)
構造:鉄骨造・地上4階建
着工:2022年12月(予定)
竣工:2023年10月末(予定)
環境認証:CASBEE認証Aランク(予定)、BELS認証5☆(予定)

(藤原秀行)

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