西岸の港湾混雑回避、リードタイム短縮見込む
NIPPON EXPRESS ホールディングスは6月30日、グループ会社のNXアメリカが、米国・カナダからアジア向けに、メキシコを経由する新たなBCP対応複合輸送サービス「US EXPORT SERVICE Via MEXICO」(U.S.E.ME)を開始したと発表した。
(プレスリリースより引用)
北米西岸の港湾混雑に起因して、本船スケジュールの変更や遅延が発生し、新たなスペース確保が難しいことに加え、積み替えする鉄道ターミナルの混雑や、トレーラーのドライバーが不足するなど、物流に大きな影響が出ている現状を考慮。北米西岸労使交渉による港湾ストライキ発生のリスクも懸念され、先行き不透明な状態が続いているため、新サービス解発に踏み切った。
「U.S.E.ME」は北米(米国・カナダ)の各地から陸路でメキシコのサンルイスポトシの自社倉庫までトレーラーで輸送し、コンテナへ積み替えた上でメキシコのマンサニージョ港から日本を含むアジア各国の港まで海上輸送する。
米国西海岸の港湾混雑を回避し、安定したリードタイムによる輸送サービスの提供が可能。 例えば、シカゴから横浜港まで輸送する場合、現状では西海岸経由(鉄道&陸送)で40~60日程度を要しているが、新サービスを使えば37日程度に短縮できるとみている。
(藤原秀行)