【独自】アライプロバンスが東京・東葛西で自社開発の2件目物流施設、24年6月に1棟目竣工へ

【独自】アライプロバンスが東京・東葛西で自社開発の2件目物流施設、24年6月に1棟目竣工へ

8.8万㎡、敷地一部を地元江戸川区に提供し緑道や区立公園整備で地域重視

総合不動産業のアライプロバンスは、自社開発の物流施設としては2件目となる東京都江戸川区東葛西の「アライプロバンス葛西」に関し、2棟のマルチテナント型物流施設を建設する計画だ。今年12月に1棟目の工事を本格的に始め、竣工は2024年6月を見込む。

2棟は旧江戸川沿いに立地している約5万2300平方メートルの敷地に整備。このうち南側に位置する1棟目のA棟は地上5階建て、延床面積は約8万7790平方メートルを予定している。1棟目の完成後、北側の2棟目(B棟)の工事を始める。

都心部に近接し、首都圏の広域をカバーできる立地が強み。東京メトロ東西線の葛西駅から約1.8キロメートルで都営バスのバス停にも近く、近隣には住宅も多く存在しているため、労働力確保の点でも優位性があるとみている。

アライプロバンスの新井太郎専務は「近隣には商業施設や住宅も多い立地。倉庫だけでなく、事務所や展示スペースを併設するなど、多様な使い方を見込んでいる」と説明する。物流施設の従業員が近隣の商業施設などを利用しやすいよう、歩道などを整備する計画もあるという。


「アライプロバンス葛西」の竣工イメージ。右側がA棟(アライプロバンス提供)

働きやすさを重視し、屋上テラスや快適な休憩スペース、コンビニ店舗などを検討。建物から川岸に出ることが可能なデッキを設け、リラックスできるようにすることも視野に入れている。併せて、江戸川区に敷地の一部を提供し、施設内には旧江戸川へ続く緑道と区立公園が設けられる予定。災害発生時に周辺住民を受け入れる避難路として機能させる構想が立てられており、地域貢献にも軸足を置いている。

アライプロバンスは2021年10月、初の自社開発物流施設「アライプロバンス浦安」が千葉県浦安市で完成。地上4階建て、延床面積は約3万4600平方メートル。NX・NPロジスティクスが入居を決めるなど、関心が高まっている。

アライプロバンス浦安は、ルイ・ヴィトンのポップアップショップなどの設計を手掛けてきた著名なデザイナー・建築家の菅原大輔氏が担当。外構部に自然を模した独自の庭園を3カ所整備、季節に応じて植栽が彩を変えたり、海を臨めるようにしたりと施設で働く従業員がリラックスできる空間の確保に取り組んでおり、「工業団地の風景を更新する物流倉庫」の実現を念頭に置く。優れたデザインを持つ製品や建築物などに贈られるグッドデザイン賞の獲得を目指している。

アライプロバンス葛西でも菅原氏らがランドスケープデザイナーとして参加、アメニティ設備の整備を進めていく方針で、既存の物流施設と差別化を図ろうと腐心している。1棟目の開発で得た経験やノウハウをアライプロバンス葛西にも最大限反映させる方針で、1区画300坪(約1000平方メートル)から柔軟に使えるフロア設計とすることなども考えている。

(藤原秀行)

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