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【独自】HAI ROBOTICS JAPAN・劉代表取締役、ピッキング省人化の自動ケースハンドリングロボットシステムを冷凍・冷蔵倉庫向けに提案へ

【独自】HAI ROBOTICS JAPAN・劉代表取締役、ピッキング省人化の自動ケースハンドリングロボットシステムを冷凍・冷蔵倉庫向けに提案へ

3年後めど、工場の構内物流も応用可能と強調

物流向けロボット開発などを手掛ける中国の海柔創新(HAI ROBOTICS、ハイロボティクス)の日本支社HAI ROBOTICS JAPAN(HRJ)の劉竑代表取締役はこのほど、ロジビズ・オンラインの取材に応じた。

劉氏は、製品のピッキングや保管などの作業を省人化する主力製品の自動ケースハンドリングロボット(Autonomous Case-handling Robot=ACR)システム「HAIPICK(ハイピック)」シリーズに関し、既に世界で3000台以上の出荷実績を重ねている上、日本でも引き合いが多く来ており、採用を決めた物流企業もあると説明。倉庫スペースの上部までの空間を従来以上に有効活用することが可能になる点などをメリットとして強調し、3年後に日本で売上高50億円を目指す考えを明らかにした。

また、ACRシステムについて、従来のドライ倉庫に加え、冷凍・冷蔵倉庫の低温環境や、工場内の部品管理など新たな用途でも活用できると強調。まず3年度に冷凍・冷蔵倉庫向けに提供できるよう機能改良などを加速させるスタンスを示した。


劉竑代表取締役

日本の「防火区画」にも対応可能に

HAI ROBOTICS JAPANは埼玉県三芳町の本社に製品のデモンストレーションを実施する専用施設「HRJテクニカル・センター(HRJ Technical Center)」を併設。ACRシステムを実際に稼働させ、来場者に保管効率向上のイメージを詳しく示している。このほど、以前より2割程度拡張し、広さが約500平方メートルとなった。

ACRシステムは天井近くまで商品を積み上げられるラックからACRが商品を収めた専用箱「トート」や段ボールを自動で取り出し、ピッキング作業を行う設備「ステーション」まで運ぶ。ラックはACRの機種によって最大8メートルまで積み重ねられるため、倉庫スペースの利用効率向上が可能。

荷物の取扱量の変動などに応じて格納スペースを柔軟に変えられるのが強み。他社のAGV(自動搬送ロボット)などと組み合わせることもできるという。最速で1時間当たり400~500個程度のトートを処理する能力を持つ。


ACRシステム(HAI ROBOTICS JAPAN提供)

劉氏は導入から1カ月程度でACRシステムを立ち上げられるほか、作業スタッフが庫内を歩き回らずに済むようになるため、作業の生産性が3~4倍にアップすると解説。「投資回収まで3年程度とみており、通常のロボットより早い」とメリットをアピールした。

海外では3PLからアパレル、家電など幅広い業界に受け入れられていると説明した上で「日本も3PL事業者から工場の構内物流、コールドチェーンといろんな場面で提案ができる。中国での経験を基に、日本にカスタマイズした対応も可能。冷凍・冷蔵倉庫は3年後の提供を目標としているが、もっと早くできるかもしれない」とPRした。

その一例として、日本では今後、ACRが上下に大きく伸縮することが可能な「A42T」タイプの利用を積極的に働き掛けていきたいと表明。日本特有の倉庫事情として、火災の延焼を防ぐため、一定の面積ごとに防火区画を設定し、シャッターを設置する必要があるため、ACRが伸び縮みすることで日本の環境でも天井の梁やシャッターにぶつからず移動できると語った。

今後の事業成長に向け、アフターサービスも強化する必要があると指摘。技術関係のスタッフも増員していくことに強い意欲をのぞかせた。

(藤原秀行)

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