LINEを活用した情報連携システムなどで早期復旧支援、10月末ごろまで予定
ウェザーニューズは8月22日、今月上旬から断続的に降る雨の影響で被害が広がっている北海道・東北地方の自治体や企業向けに、“防災気象サービス”を無償で提供すると発表した。
両地方は雨で農地の損壊や橋の崩落、土砂崩れによる立ち往生などの被害が広がっているため、被災地の復旧を支援したい考え。
具体的には、気象情報を一元的に管理できるウェブシステム「防災プラットフォーム」や、周辺の観測機で一定の雨量・水位を越える観測があった場合にメールで通知する「アラートサービス」を提供。
そのほか、災害対応における情報連携の迅速化を実現する、専用のLINEアカウントを発行する。専用のアカウントを追加登録すると、LINEのトーク画面から被害の状況を報告したり、集められた報告を地図上で一元的に管理したりできる。また、専用のアカウントを登録した関係者に対して一斉にメッセージを配信することも可能になる。
防災気象サービスの無償提供は、10月末ごろまで継続して行う予定だが、状況によっては延長を検討する。既に約30の市町村や企業へ提供することが決まっており、物流関連の企業や農業協同組合などで活用される予定。9月15日まで申し込みを受け付けている。
防災気象サービスの無償提供に関する問い合わせ先はこちら
https://jp.weathernews.com/contact/inquiries-about-our-services-biz/
北海道や東北地方で広がる災害
気象情報と災害リスクを一元管理できる防災プラットフォーム
LINEを活用して被害状況を報告する流れ(いずれもウェザーニューズ提供)
(藤原秀行)