完全子会社へ親会社の株式売り渡し請求受け
近鉄エクスプレスの東京証券取引所プライム市場への上場が8月26日付で廃止となった。
親会社の近鉄グループホールディングス(GHD)が7月、近鉄エクスプレスの完全子会社化に向け、少数株主に対し近鉄エクスプレス株式を売り渡すよう請求することを決めたため、上場廃止基準に該当した。
近鉄GHDはその前に実施したTOB(株式公開買い付け)で近鉄エクスプレス株式の保有比率を92.12%(議決権ベース)まで高めた。近鉄GHDは中核事業の鉄道やレジャーが新型コロナウイルスの感染拡大による旅客需要低迷で打撃を受けているため、近鉄エクスプレスの完全子会社化で国際物流事業を強化していくことを目指す。
(藤原秀行)