SGHD、日立物流株式「全部または一部売却の可能性」

SGHD、日立物流株式「全部または一部売却の可能性」

米KKRのTOBに応募も

SGホールディングス(HD)は9月6日、自社株買いなどを公表したのに併せて、現在保有している日立物流株式について「時期および条件を勘案の上、全部または一部を売却する可能性がある」と説明した。

SGHDと傘下の佐川急便は2016年3月、日立物流と資本・業務提携を締結。9月6日現在で日立物流の普通株式約621万株を保有している。ただ、その後、資本提携を解消したのに伴い、SGHDは保有する日立物流株式を一部売却してきた。

SGHDはまた、日立物流の買収を予定している米投資ファンドのKKRが9月下旬をめどに、日立物流へのTOB(株式公開買い付け)を目指す方針を示しているのに言及。「時期および条件が当社の意向と合致する場合には、当該公開買付けに応募する可能性があり、応募しない場合であっても、当社が保有する日立物流の普通株式を市場取引その他の方法により売却する可能性がある」と説明した。

SGHDと佐川急便は、日立物流との資本提携を見直した一方、業務提携は継続したいとの意向を繰り返し表明している。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事