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小売店舗や物流施設向けロボットのROMS、VCなどから12億円の資金調達

小売店舗や物流施設向けロボットのROMS、VCなどから12億円の資金調達

店舗併設型自動倉庫や超小型無人店舗の普及目指す

小売店舗や物流施設向けのロボット開発を担うROMS(ロムス、東京都品川区広町)は9月14日、既存投資家のベンチャーキャピタル(VC)、DNX Venturesをリードとする総額約12億円の資金調達を実施したと発表した。

資金調達でROMSが展開している次世代インターネットスーパーの店舗併設型自動倉庫のNFC(Nano-Fulfillment Center)と超小型無人店舗のRCS(Robotics Convenience Store)の展開を加速。小売流通業界におけるサプライチェーンの自動化、新たな購買体験の創造を後押しすることを目指す。


(ROMS提供)

ROMSは2019年創業。「RetailをDigitalとAutomationで変革し、次のCXを創造する」をミッションに掲げ、NFCとRCSを手掛けている。ともにピッキングロボットと自動倉庫を駆使し、利用者が注文した商品を自動で搬送、ロボットがピッキングし利用者や店舗スタッフまで届ける。

夜間帯を含む24時間365日、多種多様な商品を自動でピッキングできる上、併設されているタッチパネルから商品を選択し、自動倉庫内の商品をその場で注文することも可能。フルフィルメントのほか、無人店舗としての機能も兼ね備えている。

ROMSはNFC/RCSを提供するため、キオスク端末、ロボットピッキング、在庫管理などのハードウェアからミドルウェア、ソフトウェア、ECソリューション(アプリなど)まで、一気通貫した統合ソリューションを構築している。

既に東京都内でRCSのモデル店舗をオープンしているほか、9月からKDDIが運営するau Style SHIBUYA MODI店への併設店舗として RCSを導入、料理宅配を展開しているmenuのシステムで注文するとRCSが全自動で商品をピッキングし、用意された商品を受け取ったmenuのクルーが配達先まで届けてくれるクイックコマースのサービスを開始した。今後はスーパーマーケットを展開する複数の企業にもNFCを導入する予定。

欧米では、既に北米を中心としてMFC(Micro-Fulfillment Center)と呼ばれる店舗併設型の自動化設備を導入する動きが出ており、人件費を抑えつつ注文数の増加に対応できる体制を構築している。また、店舗における対面販売についても、将来の労働人口減少による人員確保の難化・人件費高騰が危惧されており、省人化への対応が求められている。

ROMSは、MFCよりも小型、かつ柔軟な設計が可能で、小売店舗の狭小ニーズにも対応可能なNFCやRCSを展開することで、将来の労働人口減少、人件費高騰といった小売流通業が取り巻く事業環境の変化にも対応できるようなソリューションを提供している。

調達した資金を基に、ハードウエア・ソフトウエアエンジニア、事業開発、コーポレートなど幅広い領域の新規採用を実施、組織拡大を図る。さらに、既存モデルの改良や次世代モデルの開発を含む各種投資を進め、自動化技術を活用した次世代型の購買体験の創造を加速させたい考えだ。

(藤原秀行)

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