大和ハウス、マレーシアで同社海外最大の15.6万㎡物流施設を開発へ

大和ハウス、マレーシアで同社海外最大の15.6万㎡物流施設を開発へ

同国3棟目で25年1月末竣工予定、旺盛な需要に対応

大和ハウス工業は9月20日、マレーシアのセランゴール州で同国3棟目となる大規模なマルチテナント型物流施設「DPL Malaysia Ⅲ(ディーピーエル・マレーシア・スリー)」の工事を10月1日に始めると発表した。

地上3階建て、延床面積は15万6292平方メートル、賃貸面積は11万4122平方メートルを計画。最大12テナントが入居できるようにする。同社が自ら開発を手掛ける物流施設としては延床面積が最大となる見通し。竣工は2025年1月末、総事業費は約170億円をそれぞれ計画している。


「DPLマレーシアⅢ」外観イメージ

大和ハウスグループは現行の「第7次中期経営計画(2022年4月~27年3月)」の事業施設事業で日系企業のグローバル戦略をサポートしていく方針を盛り込んでいる。

マレーシアでは多様化する物流施設のニーズに対応するため、2019年1月に「DプロジェクトマレーシアⅠ」(20年9月竣工、延床面積1万7660平方メートル)、20 年9月に「DプロジェクトマレーシアⅡ」(21年11月竣工、1万9966平方メートル)に着手。両施設とも竣工前に満床となった。先進的な物流施設需要の強さを受け、3棟目の開発に着手することにした。

「DPL マレーシアⅢ」は「DプロジェクトマレーシアⅠ・Ⅱ」の隣接地で、クアラルンプール中心部から南西へ約27キロメートル、クアラルンプール国際空港から北へ約40キロメートル。シャー・アラムの工場や物流施設が建ち並ぶエリアに位置している。

主な設備・仕様として、事務所エリア(各区画分)、全館 LED 照明、太陽光発電設備、フォークリフト充電用コンセント、ドックレベラーを導入する予定。


位置図(いずれも大和ハウス工業提供)

名称 「 DPL Malaysia Ⅲ」(ディーピーエル・マレーシア・スリー)
所 在 地 マレーシア・セランゴール州シャー・アラム( Lot22203, Jalan 33/52, Section 33, 40450 Shah Alam, Selangor, Malaysia)
シャー・アラム高速道路「コタ・ケムニンインターチェンジ」から約 3.5kmクアラルンプール中心部から南西へ約 27km「クラン港」から東へ約 24km「クアラルンプール国際空港」から北へ約 40km
建物用途 マルチテナント型物流施設
事業主・運営会社 Daiwa House Malaysia Logistic Sdn.Bhd(ダイワハウスマレーシア・ロジスティック・スンディリアンベルハド)
設計 Arkitek IPPM Sdn. Bhd.(アーキテック・アイピーピーエム・スンディリアンベルハド)
施工 SLG Construction Sdn. Bhd.(エスエルジー・コンストラクション・スンディリアンベルハド)
構造・階数 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)・地上3階建て有効高さ:各階12m、床荷重:3.0t/㎡(一部 1.5t/㎡)幅:276m、奥行き:1階 123m、2・3階108m
総事業費 約170億円
敷地面積 60,742㎡(約18,374坪)
延床面積 156,292㎡(約47,278坪)
賃貸面積 114,122㎡(約34,522坪)
入居可能テナント数 12テナント
着工 2022年10月1日
竣工予定 2025年1月31日
入居予定 2025年2月1日

(藤原秀行)

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