EVを2倍強に、重量物運搬用も1500台以上導入予定
米アマゾン・ドット・コムは10月10日、欧州でインターネット通販の商品配送網の脱炭素化を促進するため、今後5年間で10億ユーロ(約1400億円)超を投資すると発表した。
既に欧州ではEV(電気自動車)を3000台以上、配送業務に投入しているが、2倍強の1万台以上に増やすほか、重量物運搬用の大型EVも1500台以上を導入する予定。
同社は2040年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を目標に掲げ、達成に向けて25年までに自社の物流施設などで使う電力を100%、再生可能エネルギー由来のものに切り替える方針を示している。カーボンニュートラルの実現をより確実にするため、EVの利用を加速する。
併せて、欧州の都市部で小型電動バイクなどを使って商品を届ける「マイクロモビリティ配達拠点」を、25年までに現在の20以上から2倍に増やす方針。これまでに同拠点は英ロンドンやフランスのパリ、ドイツのミュンヘンなどに展開している。
(藤原秀行)