病院を核に展開の広域ソリューションで新たな地方創生モデル実現に期待
清水建設、ブルーイノベーション、オムロン ソーシアルソリューションズは9月14日、石川県の加賀市医療センターで、病院設備と複数ロボットを連携させた清掃・案内・配送等のサービスの実証導入を実施したと発表した。
加賀市と3社が共同で内閣府から受託した「スーパーシティ構想の実現に向けた先端的サービスの開発・構築等に関する実証調査業務」として行った。
セキュリティ自動ドアなどの建物設備と連動し、清掃や配送を行うロボットの様子
本実証導入は、加賀市医療センターに清水建設のスマートビル向け基本運営システムの建物OS「DX-Core」と、ロボット制御プラットフォームとしてブルーイノベーションの「Blue Earth Platform(BEP)」、同じく清水建設の「Mobility-Core」を採用。BEPを介してオムロンの複合型サービスロボット「Toritoss」と清掃ロボットをDX-Coreと連携させ、各ロボットがセキュリティ自動ドアなどと連動して病院内をスムーズに移動しながら業務を行えるかどうかを確認した。
また、Mobility-Coreを介して DX-Coreと連携させた配送ロボットと自動ドアの連携実証も併せて実施した。
その結果、ロボット導入による清掃業務・看護業務等の負担軽減の可能性を確認。従来の人による業務に加えてロボットが提供するサービスを組み合わせた業務体制を構築することで、病院施設内のマンパワー不足への対応や、新型コロナウイルス禍における人との接触機会を抑制した安全な業務運営などを実現できることが分かった。
3社は今後、さらに実証を重ね、建物施設とモビリティやロボット、多彩なデータ連携による先端的サービスの開発・展開を通して、人々の生活の質向上やスーパーシティをはじめとした「新しいまちづくり」、さらに新たな地方創生モデルの実現に向けた取り組みを継続する。
本実証導入のシステム全体イメージと各社サービスの関係
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用