NTTロジスコ、アステリアのAI搭載IoT総合エッジウェアを東京・平和島の物流センターに導入し庫内温湿度をリアルタイム監視

NTTロジスコ、アステリアのAI搭載IoT総合エッジウェアを東京・平和島の物流センターに導入し庫内温湿度をリアルタイム監視

伊藤忠テクノソリューションズが仕組み構築、医薬品などの管理強化可能に

アステリアは10月13日、AI搭載のIoT統合エッジウェア「Gravio(グラヴィオ)」の販売パートナーを務める伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が、Gravioを利用した倉庫内温湿度監視の仕組みを構築し、NTTロジスコの「平和島物流センター」(東京都大田区)に納入したと発表した。

NTTロジスコは医療機器や化粧品、精密機器など、温度や湿度によって変質する可能性がある保管品の倉庫管理体制に着目。保管品の適切な温湿度の管理に向け、IoTを活用した倉庫内の温度や湿度の見える化に向けた取り組みを開始した。

既存のIoTプラットフォームは温湿度データの異常を検知できるものの、温湿度センサー自体のトラブル発生時の自動検知が困難なため、運用管理者が温湿度計の数値確認を1日に2~3回実施するなどの人的作業が必要という課題を抱えていた。そのため、NTTロジスコはGravio販売パートナーのCTCから提案を受け、次世代の倉庫内温湿度監視システムとして、ノーコードで汎用的な利用が可能なGravioを採用。倉庫内の温湿度をリアルタイムに確認できるソリューションをCTCが開発し、平和島物流センターで利用を開始した。

同センター内に6個の温湿度センサーを設置し、庫内環境をリアルタイムで監視。温湿度が基準を超えた場合や設置したセンサーにトラブルが発生した場合は管理者へメールで自動通知を送付。庫内の温湿度を随時可視化し、トラブル発生時の原因の特定や速やかなリカバリー対応を可能にした。

NTTロジスコでは今後全国に20カ所構えている物流センターに導入を広げていくことを検討するとともに、Gravioの豊富な対応センサーを活用し、他の業務の自動化を推進する考え。

倉庫内温度監視ソリューションにおける各種装置の設置・利用状況

装置 機能(用途) 設置台数 概要
温湿度センサー
(Gravioに付属)
温湿度検知 6個 倉庫内の温湿度をGravio Hubに自動で送る。
Gravio Hub
(エッジコンピュータ)
制御・運用基盤 3台 AIカメラやセンサーから送られたデータをエッジコンピューティングにより制御する中継装置。撮影された動画や画像、センサー情報などのデータや動作を統合管理する上記機能の運用基盤。

(藤原秀行)

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