中国・韓国・日本間発着のRORO船(高速フェリー)利用時からスタート
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(NXHD)は10月14日、中国のグループ会社、上海通運国際物流有限公司が、厳格な温湿度管理が求められる半導体製造装置などの精密機器の輸送に適した温調機能付きコンテナを新たに6基導入、10月15日に新たな国際海上輸送サービスを開始すると発表した。
半導体の需要が世界的に伸び続ける中、輸送のニーズも高まっているのに対応する。
(コンテナ外観)
(コンテナ内部)(いずれもプレスリリースより引用)
新サービスはコンテナ内を温度21~25度、湿度は60%以下の環境に保つことができる温湿度制御装置を搭載した、幅広・背高コンテナを活用。当面は中国・韓国・日本間を発着するRORO船(高速フェリー)利用時の輸送サービスとして展開し、ビジネス拡大に伴いコンテナの追加導入やルートの拡大など、より利便性の高いサービスの確立を目指す。
コンテナは外寸が幅2990×奥行9470×高さ3250ミリメートル。内部はラッシングレールを4段設置し、貨物の強固な保定を可能にしている。精密装置(貨物)を積載した状態で吊り上げることができる。最大吊り上げ荷重は20トン。
(藤原秀行)