3.6万㎡、日立物流九州が1棟借り
三井不動産とSGホールディングスグループで不動産の賃貸・管理・開発事業を展開するSGリアルティは10月14日、福岡県粕屋町で、両社が初めて共同開発してきた物流施設「MFLP・SGリアルティ福岡粕屋」が9月30日に竣工したと発表した。
佐川急便の営業所として利用していた敷地を再開発し、地上4 階建て、合計延床面積3万6212平方メートルの施設を建設した。
三井不動産が開発計画のプロジェクトマネジメントを行い、竣工後はSGリアルティが施設の運営・管理を担う。日立物流九州が1棟借りする。同社としては福岡エリア最大の物流施設となる。
環境に配慮した物流施設を目指し、2023年3月に屋上への太陽光パネルの設置を計画。最高ランクの「ZEB認証」や「DBJ Green Building 認証 5スター」といった環境認証の取得も予定している。
施設の外観
九州自動車道の福岡ICから約1キロメートルと至近。福岡の都市部や九州広域へのスピーディーな配送が可能と見込む。JR九州篠栗線の門松駅徒歩17分と従業者の通勤利便性もあり、庫内作業の人材募集の観点でも優位性があるとみている。
各フロアの倉庫の有効高さは6.5メートルを確保。72時間対応の非常用発電機を備えるなど BCPにも配慮している。テナントの日立物流九州の要望を踏まえ、各フロアへ休憩コーナーを設置したり、会議室や応接室を導入したりと利便性・効率性を追求した就業環境を整備している。されています。
屋上には704キロワットの太陽光発電システムの設置を予定しており、年間の発電電力は約80万キロワット時を想定。省エネへの取り組みとして、Low-Eガラスや LED照明を採用した。
■「MFLP・SGリアルティ福岡粕屋」 施設概要
施設名称 | MFLP・SGリアルティ福岡粕屋 |
所在地 | 福岡県糟屋郡粕屋町46-3 |
交通 | 九州自動車道「福岡IC」から約1km JR九州篠栗線「門松」駅より徒歩17分 |
敷地面積 | 17,981.29㎡(約5,439坪) |
延床面積 | 36,212.76㎡(約10,954坪) |
構造・規模 | 鉄骨造・地上4階建 |
設計・施工 | 設計者:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ 施工者:三井住友建設株式会社 |
竣工 | 2022年9月30日 |
■「MFLP・SG リアルティ福岡粕屋」 周辺地図
【広域地図】
【狭域地図】
(藤原秀行)※写真などは三井不動産とSGリアルティ提供