東日本の食品物流体制を強化
アサヒロジスティクスは10月19日、新潟県長岡市で新たな物流拠点「長岡共配センター」を10月28日に開設すると発表した。併せて、来春をめどにグループ会社のフレッシュ・ロジスティック長岡センター(新潟県長岡市)が同施設内に移転する予定。
新センターは地上2階建て、延床面積が8967㎡。冷凍庫、冷蔵庫、常温庫、米飯庫を備えている。
中期経営ビジョンで打ち出している「2026年度までに東日本を『面』でカバーする幅広く盤石なインフラを確立し、東名阪をつなぐ機能を強化」の実現に向けた施策の一環。新潟県内に自社設備の共配センターを置くことで関東6カ所、東北2カ所を含む9カ所の共配センターで関東・信越・東北エリアを幅広くカバーし、東日本全域の食品物流体制を強化する。
長岡共配センター
同社は1945年の創業以来、食品物流に特化し関東を中心に事業を展開。2011年の東日本大震災以降、東北方面への物流の要望を受けることが増えたのを契機として「東日本全域をカバーできる体制の構築」を目指す取り組みを本格化した。
13年9月に同社では関東圏外初進出となる長岡中之島物流センター(新潟県長岡市)をオープンさせ、翌年には長岡中之島営業所(新潟県長岡市)の稼働をスタート。フレッシュ・ロジスティックの3拠点を含めるとアサヒロジスティクスグループでは現在8拠点が新潟県内の食品物流にタッチしている。
ただ、現在の新潟県内の拠点は全てが顧客の建物内にあったり、特定の顧客に対応を絞り込んだりしている。幅広く、多くの顧客に利用してもらうためには、自社設備による物流拠点が必要であると判断。現在同社は関東6拠点、仙台共配センター(2020年6月開設)、盛岡共配センター(2022年5月開設)の計8拠点の共配センターを保有している。新設する長岡共配センターを加えた計9拠点をつなぐ共配網の構築で、東日本全域を自社でカバーできる体制をより充実させていく考え。
共配網イメージ
長岡共配センター概要
【名称】
アサヒロジスティクス株式会社長岡共配センター
【住所】
新潟県長岡市蓮潟町398番地11(長岡北スマート流通産業団地)
【アクセス】
上越新幹線 「長岡駅」より車にて10分(約6km)
北陸自動車道 長岡北スマートインターチェンジから0.8㎞
【開設日】
2022年10月28日
【敷地面積】
14,958.86㎡ (4525.06坪)
【延床面積】
8,967.04㎡ (2712.53坪)
【構造】
鉄骨造 2階建て
【設備】
冷凍庫 1499.58㎡ (453.62坪)
冷蔵庫 1672.32㎡ (505.88坪)
常温庫 1階 558.73㎡ (169.02坪) ・ 2階 3,917.23㎡ (1184.96坪)
米飯庫 166.33㎡ (50.31坪) ※20℃設定
荷物用エレベータ、垂直搬送機、洗浄機、事務室、休憩室他
(藤原秀行)※いずれもアサヒロジスティクス提供