工業用ガスや水素の輸送強化狙う
東部ネットワークは10月28日、富山県魚津市の運送会社、魚津運輸を同日付で買収したと発表した。
発行済み株式の53.23%を取得、子会社化した。自己株式所有分も含めると議決権ベースで75.8%になる。取得額は開示していない。
魚津運輸は1953年創業。外資メーカーと直接取引し、主に工業用ガス(酸素・窒素・アルゴン・水素・特殊ガスなど)を中心に、セメント・化成品などの輸送を担っている。
工業用ガスは半導体、鉄鋼、化学といった多様な産業で使われており、年間を通じて比較的安定した輸送需要が見込める上、工業用ガスの需要増に伴う輸送機会の拡大も期待できるため、買収により経営基盤の強化を図る。
工業用ガスに加え、将来は現在注目されている水素の輸送も増強したい考え。
魚津運輸の2022年8月期の売上高は6億5100万円、営業利益は6600万円を見込んでいる。
(藤原秀行)