ストックヤード機能の中核として市場競争力発揮狙う
住宅用資材販売などを展開しているナイス(旧すてきナイスグループ)は10月31日、埼玉県越生町で進めていた「関東物流センター」の第2期工事が竣工し、同物流センターの全工事が完了したと発表した。
物流機能強化のため、既存の倉庫1棟に加え、新たに平屋建ての倉庫2棟を建設した。
関東物流センター全景(写真左2棟が今回新設の倉庫)
【関東物流センター 概要】
所在地:埼玉県入間郡越生町大谷352番地
敷地面積:41,347.12㎡(約12,500坪)
「関東物流センター」はナイスグループが構える首都圏最大の物流センターで、首都圏の物流体制再構築・強化に向け、圏央道の開通に伴い大幅に利便性が向上した埼玉県越生町に約1万2500坪の敷地を取得。第1期工事を経て2019年3月に開設した。
同センターでは倉庫2棟新設を通じ、首都圏物流におけるストックヤード機能の中核として、首都圏全体を見据えた木材製品の保管を集約、市場競争力と収益力の強化を目指す。併せて、木材製品のアッセンブル機能などを新たに付加し、プレカット工場などへの広域配送における優位性を確保、サービスレベルの向上につなげる。
今後は外環道に近接して利便性が高く、現場配送機能の中核となっている「越谷物流センター」(埼玉県越谷市)について、倉庫の複層化などの建て替え工事を実施して機能を強化し、大手ビルダーとの取引拡大を図る方針。首都圏における物流センターを機能的に配置し、首都圏物流体制の強化実現したい考え。
新設倉庫内にある、木材をアイテム別に保管するラック
(藤原秀行)※いずれもナイス提供