旧村上ファンド関係者が創設のエフィッシモ、川崎汽船株式4.79%を売却

旧村上ファンド関係者が創設のエフィッシモ、川崎汽船株式4.79%を売却

自己株式取得に応じる、保有比率は33.86%に低下

シンガポールの投資ファンドで川崎汽船の大株主となっているエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、保有する川崎汽船株式の4.79%を売却したことが分かった。

エフィッシモが11月10日、関東財務局へ株式保有比率に関する変更報告書を提出した。保有比率はそれまでの38.65%から33.86%に低下した。

川崎汽船は11月8日、東京証券取引所の自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)で自己株式を発行済み株式総数(自己株式を除く)の5.77%分買い付けたと開示しており、エフィッシモも売却に応じた旨を公表していた。エフィッシモの川崎汽船株式保有比率低下分は、取引に応じた分とみられる。

エフィッシモは旧村上ファンドの関係者が創設。2016年には当時の村上英三川崎汽船社長の取締役再任に反対するなど、経営改善へ積極的に発言、行動する“物言う株主”として知られる。

(藤原秀行)

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