上海・寧波舟山・太倉港の3港使い分け、リスクを回避
郵船ロジスティクスは11月29日、物流業界で唯一、中国・蘇州CFS発東京港向けに自社混載による定期的な海上貨物輸送サービスを提供していると発表した。
上海・寧波・蘇州のCFS発東京港向けに毎週、自社混載を仕立てており、顧客が長江デルタの混載貨物を出荷する際、CFSを3カ所の中から選択できる。
この中でも蘇州CFS発の定期サービス提供は郵船ロジが唯一という。蘇州CFSは太倉港から70km、上海港から100kmに位置し、蘇州・無錫・常州などからの出荷に好都合。蘇州CFS発の出荷は主に太倉港のほか、港の状況によっては上海港を起用し、寧波CFS発の出荷は寧波舟山港を起用した輸送サービスを提供している。
上海・寧波舟山・太倉港の3港を使い分けることでリスクを回避し、安定した輸送を確保している。
また、寧波・蘇州市では港湾地区のCFSではなく、自社で契約している倉庫をCFSとして使用。当該倉庫は精密部品なども取り扱っており、より高い安全性とサービス品質を確保しているほか、パレタイズやラベルの貼り付けなどの付加価値サービスにも対応可能。
郵船ロジはバングラデシュ・チッタゴン港発東京・神戸港向けに自社混載によるダイレクト海上貨物輸送サービスの提供も開始している。
(藤原秀行)