日本の食の魅力や文化発信に貢献目指す、23年4月から週1回拡充へ
名古屋鉄道傘下の名鉄ワールドトランスポートは12月13日、「シンガポール向け海上冷蔵混載サービス」の販売を12月14日に開始すると発表した。
近年はアジアを中心とした海外消費者の所得が向上し、日本産の農水産物・食品の潜在的購買層が増えるとともに、訪日外国人の増加などを通じて、日本産食品の魅力が海外に広まっている。国内外での商談会やフェアなどが数多く開催され、日本産食品を海外に販売したい人と海外で買いたい人のマッチングの機会も増えている。
その一方、商品は評価されているにもかかわらず、少量の取引で、輸送手段・鮮度(品質維持)・コストなどの面で商談が成立しなかったり、やむを得ず高コストの輸送手段で輸送を迫られたりするケースが起きているため、輸出取引の拡大を物流サービスの提供で支援。シンガポールで日本の食の魅力、食の文化の発信に貢献していくことを目指す。
12月から月2回(隔週)でサービスを展開。2023年4月からは週1回(ウィークリー)でのサービスに拡充し、利便性を高めていく予定。
併せて、23年4月をめどに冷凍温度帯(マイナス18度帯)でのサービス提供も始める。要望の多い東南アジア地域を中心に、冷蔵・冷凍温度帯の混載サービスを順次拡充していく考えだ。
サービスの特徴
1)定期スケジュール化
・月2回(隔週定期)のサービス化
・定期化されたスケジュールにより、少量多頻度での商品販売を可能にする
・2023年よりウィークリーサービス化(予定)し、さらに多頻度での販売を可能にする
2)少量輸送に適した運賃単位設定
3)国内の集荷・通関、現地での通関・配送などのオプションサービス
・港から港の輸送だけでなく、日本国内・シンガポール現地側のサービスをオプションとして用意。輸出入の取引形態に合わせ選択が可能
サービスの概要
1)積込港/仕向港: 東京港発 シンガポール港向け
2)温度帯 : +8度~+10度
3)サービス : 隔週仕立て混載 航海日数9日
(藤原秀行)※写真は名鉄ワールドトランスポート提供